数カ月に1度、自宅近くの山に登ります。
行きはバスと電車を乗り継いで、帰りは自宅まで歩くこともあるんです。
約10.5kmです。
一昨年の秋口に登って、そのまま歩いて帰ってきた時に、ジャケットに赤い粒状のものが付いていたのです。
全然気付かなかったけど、なんだろう?
よく見ると、何か小さな植物のつぼみのようにも見えます。
こんなに真っ赤だから、タネってことはないわよね。でも、つぼみが服にくっつくかしら。
我が家の庭では、9月に種まきする植物はたくさんあります。
この、つぼみかタネかもわからない赤い粒も、そっと植木鉢にまきました。
赤い粒から芽が出た
それから半年後。
春の庭は、植物たちの芽吹きでいっぱいです。
なんだっけ、この植木鉢。
ネームプレートには「赤い粒」と書かれています。
赤い粒?
そうだわ。
山から帰った時に、ジャケットに付いていた赤い粒!
かわいい芽が出ていました。
あの粒はタネだったのか。
発芽した赤い粒は、すくすく成長しましたが、見たことのない植物です。
雑草かもしれないから、花が咲いたら処分しよう。
そう決めてからも、せっかくだからと、花が咲くのを待ちました。
でも、一向に咲く気配がありません。
花が咲かない雑草なのかな。
あの赤い粒の正体は?
夏になり、庭の隅から見慣れない細い茎が弧を描いて伸びていました。
これ、なんだ?
あ、水引草だ。

あの赤い粒は、水引草のタネだったのか。
そう言えば、登山道に咲いていたような気がするけれど、あそこで見たのは、せいぜい丈が30cmだったような。
我が家で咲いた水引草の草丈は、70cmを越えています。
秋になると、花はタネになりました。
よく見ると、タネの先がフックのような形です。
だから、私のジャケットにくっついたんだ。
山からついてきた水引草
ジャケットにくっついていた赤い粒が、半年以上かけて大きく成長し、水引草だと判明しました。
くっついてきてくれて、楽しませてくれて、ありがとう。


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